本紙の折れ・金泥の剥がれ修復
浄土宗宗派紋裂地仕立て
釈迦如来像を中尊とし、その左右に両脇侍(きょうじ)像を配しています。
両脇侍として配される尊像の種類は一定ではなくて、
文殊菩薩と普賢菩薩、梵天と帝釈天、
薬王菩薩と薬上菩薩、
金剛手菩薩と蓮華手菩薩など色々です。
日本では左脇侍(向かって右)に獅子に乗った文殊菩薩、
右脇侍(向かって左)に白象に乗った普賢菩薩を配する例が多い。
文殊菩薩はうさぎ年の守護本尊。
普賢菩薩は辰年・巳年の守護本尊。
浄土宗の教えは、お釈迦さまが説いた『無量寿経』『観無量寿経』『阿弥陀経』の
三部経に基づいています。
なので阿弥陀如来と釈迦如来の御心にかなった二尊教とも呼ばれています。
釈迦如来は教主とされていて、阿弥陀如来は救主、
私たちの苦しみ悩みの根元である「無明の闇」を破る力を持つ仏とされています。
開祖である法然上人は、阿弥陀仏の本願力を堅く信じて
「南無阿弥陀仏」と念仏を唱えることで凡夫も極楽浄土へ往生することができる…。
この教えが、身分のちがいや老若男女を問わず広く指示され
今日の浄土宗につながっています。