折れ修復・金泥剥がれ修復
浄土紋裂地佛仕立て
二河白道図(にがびゃくどうず)
中国の僧侶である善導(ぜんどう)が説いた「二河白道」の譬えを絵画化したものです。
怒りや憎しみを象徴する火の河
執着を象徴する水の河
その両河に挟まれても、阿弥陀如来を信じる白い一筋の道があれば
極楽浄土に行けるという教え。
上三分の二が極楽浄土の様子、
下三分の一のうち最下方が現世、
火と水の河の間の白い道の先には阿弥陀が待つという構図になっています。
東岸には発遣の釈尊を中心に群賊・悪獣などを描き、
西岸には来迎の阿弥陀仏を中心とした極楽世界および諸仏を描く。
白道には今まさに渡ろうとする人物(往生人)を配する。
銀泥や截金で装飾した洲浜形を象り、
宝樹や花卉、霊鳥などを美しく配しています。